今年度のイベント

参加申し込みの受付は終了しました。

［開催概要］

日時：12月2日（土）　13時30分〜15時30分

場所：世田谷キャンパス　グレイスホール

礼拝：お話　安積力也先生（元中学・高等学校校長）

祝会　ピアノコンサート：演奏　宮田由香さん（高校43）

 

安積力也先生より、プロフィールとエッセイをいただきました。下記に全文掲載いたします。

安積力也先生プロフィール
1944年（昭和19年）生まれの戦中派。戦後、吉祥寺で育つ。
大学（ICU）で、キリスト信仰を生きる優れた学者・教育者（秋田稔・川田殖・大口邦夫先生等）に出会い、人生を捻じ曲げられた。卒業後、聖書が示す人間観に立った人間教育の実践的探究を志し、求められるままに、辺境性の高い4つのキリスト教学校（新潟の敬和学園高校社会科教諭・教頭、東京の日本聾話学校校長、恵泉女学園中学高等学校長、山形の基督教独立学園高校校長）の現場を休みなく43年間生きた。
2015年3月、満70歳の終わりを期して現場責任を辞し、東京に戻った。

今、町田の我が家にやって来る若い世代との1対1の対話が楽しい。ご時世ゆえか、時々しんどいテーマの講演依頼が舞い込むので、いまだに引退気分を楽しめず、時々「消えたく」なる。2男1女の父。著書『教育の力 ―教育基本法改定下でなおも貫きうるもの―』（岩波ブックレット 2007年）etc.

≪クリスマス礼拝に向けての、今の思い≫
もう2度とこのキャンパスに足を踏み入れることはないだろうと覚悟して恵泉を辞し(2008年3月）、主のご命令に服従して東北の地(山形の独立学園)に赴いたのに、今回のこのご依頼には、不思議なことに、なぜかフト心の深所が動いてしまい、応じてしまった。
8年間の校長在任中に出会った恵泉生たちのきらめくような笑顔や涙、危機の時に何人もの保護者の皆さんが私に注いでくださった励ましに充ちた信頼の眼差し。それらが、内奥から吹き出るように想い出されて仕方がない。今、卒業生の皆さんは、どんな想いで、この希望なき時代状況をなおも生きようとされているのか…。

12月2日(土)のクリスマス礼拝で私が何を語るか、今は、全く見通せません。魂の底をえぐられるようなニュースにこれでもかと接して、神さまの御前で「なぜですか」と呻くしかない私です。多分、当日、世田谷キャンパスで皆さんと向き合った時に、初めて、語りたいことがはっきりするのかもしれない。その時まで、お互い、なんとか生きていましょうね。

 

＜宮田由香さんプロフィール＞

４歳よりピアノを始める。早稲田大学卒業後、大手新聞社に勤務しながらピアノの研鑽を続ける。
全日本演奏家協会オーディション合格、カワイクラシックオーディション入賞。草津夏期国際音楽アカデミー、ニース夏期国際音楽アカデミー、武蔵野音楽大学インターナショナルサマースクール受講。ロイ・ハーワット、ブルーノ・リグット、アルカーディ・セヴィードフ、アルヌルフ・フォン・アルニム、ボリス・ベルマン、アレクセイ・ナセトキン、ミヒャエル・ロイシュナー、レフ・ナトチェニーの各氏に指導を受ける。2012年武蔵野音楽大学サマースクール修了演奏会に選ばれる。遠藤裕子、前原信子の各氏に師事。2023年2月ヤマハグランドピアノサロン大阪にてトーク付きソロコンサート開催。