そのあゆみ

恵泉女学園同窓会は1934年4月に普通部1回生10名で発足しました。
草創期の同窓会は学園の創立者・河井道と強いつながりをもち、当時の在校生、父母会、維持会と共に学園を支えるのを主な目的としていました。この思いは1953年2月に河井が逝去した後も、「河井先生のために」から「河井先生の残した恵泉のために」と変化させながら受継がれてきたといえます。

学園はそれ以降、代々の学園長の時代を経て、校舎の拡充、短大の移転、大学の設立など大きく成長しました。同窓会もその整備に協力し、フォーラム、コンサート、また記念の映画「恵泉」を作るなど、種々の活動をしてきました。

創立50周年を過ぎたころには、同窓会は徐々に組織化され、時代の変遷とともに会則も検討され整えられました。初期の頃から存在した北海道、新潟、関西などに加え、群馬や東海、九州など日本各地に支部が作られ、1993年にはカリフォルニアに支部が誕生しました。

1983年には、友愛と相互援助の精神に基づき「K.S.ファンド」も発足し、在校生への奨学金やキリスト教伝道、社会福祉に活躍する同窓生を援助しています。同窓会の元で催される各種の講習会(勉強会)は「有志グループの会」と名付けられ、現在も活発に行なわれています。

そうした同窓会の活動は学園の機関紙『恵泉』誌内「つばめの巣」 頁に報告され、活躍する同窓生のインタビュー記事「おげんきですか」が載せられています。最近では年1回発行される同窓会機関紙「ランターン」を充実し、活動内容の詳細が掲載されています。

同窓会は発足してまもなく学園内に「つばめの巣」と名付けられた同窓会室をいただきました。
現在も、世田谷キャンパスの3階にある同窓会室には、同窓会活動の事務処理を担当する事務局がおかれています。納入された同窓会費や名簿を管理するなど、同窓会活動の事務全般を担当しています。

同窓会は発足から80年を経、現在では会員は3万人を超えました。卒業生の年齢層の幅は広がりその思いは、多様化してきていますが、学園を支え、活動を通じて会員相互の親睦を深めながら、社会に貢献する目的は恵泉スピリットとして継承されていくことでしょう。