『キーフさん ある少年の戦争と平和の物語』
著者:木村恵子(高校15)
近代文芸社 20006年5月発行
1200円+税
近代文芸社 20006年5月発行
1200円+税
タイトルにある「キーフさん」とは、あるアメリカ人の名前です。この物語の主人公の少年が、第二次世界大戦直後にキーフさんに会ったときは、彼は進駐軍の将校でしたが、40年後再会したときには、平和を愛する神父さまになっていました。そして、少年もそのあいだに軍国少年から、平和を追求する学者に成長していたのです。この本は、戦争が当たり前のように身近にあった時代の日本に生まれた少年が、アジア、アメリカで長い間、研究、生活をしていくうちに、いかにして戦争防止と平和運動を求めるようになったかを描いたノンフィクションです。
少年とは現在、恵泉女学園大学の学長を務めておられる木村利人先生。著者は先生の伴侶である木村恵子さんです。「学童疎開」「敗戦直後の墨塗りの教科書」「幸せなら手をたたこう(日本語詩は木村学長)」「小野田さん」「アメリカの国立公文図書館で見つけた七三一部隊の貴重な資料」などのエピソードを織り交ぜながら、わくわく、どきどき、そして最後には静かな感動を与えてくれるストーリーなっています。ぜひとも、次世代を担う子どもたちに読んでもらいたい本です。
